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2023年度 課題研究発表会
口述演題

デイサービスセンターでのリズム体操の実践~運動意欲を湧かすための取り組み~

キーワード:リズム体操健康寿命運動意欲
医療福祉総合学科
川田 浩大/久保田 佳奈/長尾 響/長尾 隆平/山内 湧輝/前田 康成

はじめに

令和4 年の内閣府の発表では,平成22 年と令 和元年の健康寿命を比較した中,男性は 70.4 歳 から72.6 歳, 女性は73.6 歳から75.3 歳に伸びて いた1).超高齢社会において健康寿命を延ばすた めの,一手段として運動を活用した政策が推進さ れている2). その中で,私たちは高齢者を対象と したリズム体操プログラムを作成し, 実施するこ とにした.高齢者のリズム体操の効果として,血 流を促進, 身体機能改善があげられる. 今回は我々 が考案したリズム体操を実践し, 対象者の運動意 欲に関与することを目的として研究を行った.

対象

鳥取市の運動機能型デイサービスセンターの協 力のもと以下の施設利用者を対象とした.
参加人数16 名(男性4 名、女性12 名)
年齢70 歳~ 90 歳代
自立度:自立歩行5 名 車いす利用11 名

方法

当初は,6 分間の上肢下肢のリズム体操を作成したが,利用者の身体機能を配慮した結果,下肢の動作が困難だったため,誰でも参加しやすく, 安全に体操するための動作として,5 分間の上肢 を主としたストレッチング動作のリズム体操を作 成し実施した.選曲はサライを使用し,体操の終 了後にアンケートを実施した.

結果

アンケート結果は次の通りである.
1.「体操が 楽しかった」が90%.
2.「また体操したい」が 89%.
3.「動作の速さが丁度よい」が80%.
4. 「今後自宅でできる」が60% .
5.「体操の難易度が 丁度よい」が50%.
6.「体操の時間が丁度よい」 が30%だった.

考察

1 ~ 4 番までの回答をまとめた結果,楽しかっ たと答えた人の中に顔を見知った実習生が行ったため場が盛り上がったものと考える.その他, 対 象者の身体機能のアセスメントの基,身体機能に 配慮したことが適切であったと考える.5 と6 の アンケート結果,曲と動作を合わせることが難しさの要因と考える.時間については,5 分が短かっ たと考える.

参考文献・引用

  1. 内閣府:健康・福祉/ 令和4年高齢社会白書2022 年.https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s2s_02.pdf [引用2023-10-31]
  2. 有田 真己ら: 定期的な運動による効果の実感を認識する日常生活場面および身体部位- 在宅運動継続の有無と自己効力感との関連から-. 理学療法学,46(2);99-106,2019.

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