看護師が解説|高校生が熱中症になりやすい理由と親・先生が気づくべき危険サイン
高校生は体力があるため「無理をしてしまう」ことが多く、熱中症の発見が遅れやすい年代です。
看護師として現場で見てきたのは、“気づいた時には重症化している”高校生の熱中症でした。
この記事では、 高校生に特有の熱中症のリスク・初期症状・応急処置・予防方法 を分かりやすくまとめています。

① 高校生は大人より熱中症になりやすい理由
高校生は体力があるため、症状が出ても「まだ頑張れる」と思ってしまいます。
その結果、熱中症の進行が早く、周囲が気づいた時には重症化しているケースが多いのです。
高校生が熱中症になりやすい背景
- 部活や体育で長時間の運動がある
- 水分補給を後回しにしがち
- 仲間や先生に迷惑をかけたくない気持ちが強い
- 思春期特有の“頑張りたい”心理
- 暑さに慣れていない時期でも無理をする
特に夏の体育・部活動は、熱中症のリスクが急上昇します。
② 熱中症が起きやすいシーン
- 体育の持久走・球技
- 炎天下での部活動(運動部・文化部の屋外活動)
- 登下校の徒歩・自転車
- 夏の模試・勉強による室内熱中症
- 試合や大会で緊張して水分を忘れる
高校生は「運動中だけでなく、室内でも熱中症になる」ことが大きなポイントです。
③ 看護師が見逃さない“高校生特有の危険サイン”
一般的な症状よりも、行動の変化に注目することが重要です。
行動の変化で分かる初期症状
- 返事が遅い
- いつもより動きが鈍い
- 顔が赤いのに汗が少ない
- ぼーっとしている
- 水分を自分から飲まない
- 「大丈夫」と言うが目が泳いでいる
これらは、看護師として現場でよく見る“初期の危険サイン”です。
④ 高校生が熱中症になった時の応急処置
すぐにやるべきこと
- 日陰・涼しい場所へ移動
- 衣服をゆるめる
- 首・脇・太ももの付け根を冷やす
- 冷たい飲み物を少しずつ飲ませる
- 意識が悪い・嘔吐 → 迷わず救急要請(119)
やってはいけないこと
- 一気に水を飲ませる
- 無理に立たせる
- 「少し休めば大丈夫」と再開させる
高校生は「無理をしてしまう」ため、周囲の判断がとても重要です。
⑤ 部活で熱中症を防ぐために“今日からできること”
- 練習前にコップ1杯の水
- 休憩ごとに必ず水分補給
- 帽子・冷感タオルの活用
- 暑熱順化(軽い運動を数日続ける)
- 先生が「声かけ」を徹底する
- 体調が悪い時は無理をしない雰囲気づくり
部活は「頑張りたい気持ち」が強いため、周囲のサポートが欠かせません。
⑥ 親が気づくべき“家でのサイン”
高校生は「しんどい」と言いません。 家庭での変化が、熱中症の早期発見につながります。
- 朝から食欲がない
- 眠そう・だるそう
- 顔が赤い
- いつもより元気がない
- 部活後に頭痛を訴える
これらは軽度の熱中症の可能性があります。
⑦ よくある質問(高校生向け)
Q. 熱中症は何度から危険ですか?
気温だけでなく、湿度が高いと危険度が上がります。 WBGT(暑さ指数)28以上は要注意です。
Q. スポーツドリンクと水、どちらが良い?
運動中はスポーツドリンク、普段は水でOKです。
Q. 室内でも熱中症になりますか?
なります。 特に模試・勉強で長時間座っている時は要注意です。
⑧ まとめ:高校生は“頑張りすぎる”から危険
高校生は体力があるため、熱中症の症状を隠してしまいます。
親や先生が「いつもと違う」に気づくことが、重症化を防ぐ最大のポイントです。
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