特別講義レポート:「看護の未来を創る」– パメラ・スタンリー教授と学ぶ変革のチカラ
2025年7月1日(火)、鳥取市医療看護専門学校では、アメリカの提携校からパメラ・スタンリー教授をお迎えし、特別オンライン講義が行われました。
テーマは「未来の看護教育と変革の担い手としての看護師」。看護学生たちは世界に目を向け、自らの役割について深く考える貴重な時間を過ごしました。
💡 教育の柱:専門性と人間性のバランスを育む
スタンリー教授が看護教育において最も大切にしている3つの柱が紹介されました。
- 「Do No Harm」:医療における基本理念。安全で患者中心のケアを最優先に。
- AI活用の倫理的指導:技術革新の時代、AIはツールであり、判断力と倫理観こそが重要。
- 役割主導型教育:臨床推論やリーダーシップを重視し、自律的な看護師を育てるアプローチ。
🌍 アメリカと日本の看護教育の違いを知る
グローバルな視点での比較も印象的でした。
アメリカでは州ごとのライセンス制度や柔軟なキャリアパスがあり、看護師の自律性も高く、医師への提言や診療補助を行う場面も多いそうです。一方、日本では全国共通の資格制度があり、医師の判断を中心とする体制が主流です。
学生たちは、自国の看護の特徴を見直しながら、異なる文化での看護のあり方について学びを深めました。
🔮 未来の看護教育:テクノロジーと多様性の融合
講義では、最先端の教育手法にも触れました。
- AI・VR・ARを活用した、よりリアルな学びを実現
- LGBTQ+医療や多文化理解など、文化的な感受性を高める教育
- 高忠実度シミュレーションを活用した判断力と対応力の育成
このような教育が、患者一人ひとりに寄り添える看護師を育てる基盤になると語られました。
🎓 学生へのメッセージ:未来への扉を開くために
講義の最後には、スタンリー教授から温かく力強いメッセージが送られました。
「"Yes" と言える勇気を持って。新しいチャンスが、あなたを成長させてくれます。」
- 💪 挑戦を恐れずに:前に踏み出す力が、可能性を広げます
- 🤝 ネットワークとメンターの活用:助け合いながら成長しよう
- 🌱 実践で得る自信と柔軟性:現場が、あなたを強くします
🌈 看護で世界を癒す:夢と誇りを持って
「患者を支えるだけでなく、世界を癒す」
この言葉に、講義の全てが込められていたように感じます。
看護師は、変化を生み出す力を持ったプロフェッショナル。未来の医療は、皆さんの手によって形作られていきます。
鳥取市医療看護専門学校では、国際教育の理念に基づき、広い視野と柔軟な思考力を備えた医療人の育成に積極的に取り組んでおります。こうした講義を通して、学生が異文化や多様な価値観を理解・尊重できる力を養い、グローバルな医療現場においても確かな専門性と人間力を発揮できるよう学習しています。今後も国際的な連携や学びの機会を積極的に提供し、時代の変化に対応できる高度な医療人材の育成を目指してまいります。