作業療法士はどんな仕事?
皆さんは作業療法士という職業をご存知ですか?
作業療法士はリハビリテーションという医療系のお仕事です。今回は作業療法士の魅力についてお伝えしていきます。
すごく素敵な職業なので、進路選択の参考にしてもらえれば嬉しいです。
■作業療法士の「作業」ってどんなこと?
わたしたちは日々の生活で何気なく行なっている動作があります。
みなさんが朝起きてから、学校に行くまでに行う動作を考えてみましょう。
□顔を洗う
□朝ごはんを食べる
□歯磨きをする
□着替えをする
□身だしなみを整える
□自転車や電車で通学する
など、たくさんありますよね。
これら全てが「作業」に当てはまります。
「作業」というのは、日常生活に関わる全ての動作のことで、毎日の生活の中で誰もが行なっているものです。
この「作業」が、ある日突然自分で出来なくなる未来を皆さんは考えたことがありますか?
ケガや病気によって普段の生活環境が一変してしまうこともあります。
ケガや病気の程度は人それぞれです。作業療法士は対象者の方がその人らしく生き生きと生活できるよう医療の視点からサポートしていきます。
■作業療法士ってなにをするの?
病気やけが、生まれつき障がいがある方など日常生活に支援が必要となる人に対して、作業療法士は「作業」を通して、こころとからだの両面からリハビリテーションを行います。
食べること、お風呂に入る、トイレに行く、着替える、毎日学校や仕事に行く、趣味を楽しむ、料理や洗濯をするなど、日常にあるたくさんの「作業」を通してひとりひとりの『できること』をひとつずつ増やします。
単に『できること』を増やすだけではなく、対象者の方の社会復帰もサポートしていきます。
その人らしい生活が送れるよう一緒に考え、「作業」というリハビリを通じてサポートする。これが作業療法士のお仕事です。
■作業療法の対象は幅広い!
作業療法士のリハビリは、病気やケガ、生まれつき障がいがある方など日常生活に支援が必要なすべての方が対象です。
例えば、発達に遅れがあったり学習障がいのある子どもたちに運動や遊びを通して心身の発達を促すリハビリを行ったり、事故でケガを負った方や脳の病気を患い手足が思うように動かせない方に対して日常生活や社会復帰のためのリハビリを行います。
うつ病などこころの病で気持ちが落ち込んだり、認知症になった高齢者の方など健康的に生活を送ることが難しい方には趣味や考え方を尊重し患者さんのケアを行います。
作業療法士の対象は幅広くそれぞれ抱えていることも違うため、一人ひとりにしっかりと向き合いリハビリを行っていきます。
また活躍のフィールドが広く、病院やリハビリテーションセンター、整形外科、精神科などの医療機関の他にも福祉施設や障がい者スポーツ施設、保育園や放課後デイサービスなど教育現場でも活躍しています。
■最後に
事故などで利き手が不自由になってしまった方が人の手を借りず自分の力で食事が出来たとき、こころの病気で塞いでいた気持ちをリハビリを通して社会復帰できたとき、作業療法士は患者さんにしっかりと向き合い、出来たことを共有し一緒に喜べる、とてもやりがいがある素敵な職業です。
身体とこころの両面から患者さんを元気にし、その人らしく暮らせるよう支援していく仕事を一緒に目指しませんか?
作業療法士学科のオープンキャンパスでは、モノづくりや運動など色々な「作業」をしながら、作業療法士の視点や関わりを体験できます!
ブログでは伝えきれない作業療法士の魅力がまだまだ沢山あるので、ぜひ一度オープンキャンパスにお越しください!