【作業療法士を知ろう!②】こころとからだのリハビリテーション
前回の作業療法士を知ろう!では、「作業」ってなに?作業療法ってどんな仕事?を説明しました。
今回は作業療法士がどんな方に、どんな場面で必要になるのかをお伝えしていきます。
■作業療法の対象は幅広い!
作業療法士のリハビリは、
・子どもから高齢者まで年齢を問わない
・病気やケガ、生まれつき障がいがある方など
日常生活に支援が必要なすべての方が対象です。
例えば、発達に遅れがあったり、学習障がいのある子どもや、交通事故によって歩けなくなった方、認知症になったおじいちゃん・おばあちゃん、うつ病を患った方など・・・
このように作業療法士の対象は幅広く、こころとからだの両面からリハビリを行う専門家の役割があります。
作業療法士の「からだ」のリハビリ
骨折などのケガや脳卒中や脊髄の損傷など、さまざまな理由で運動機能が低下した患者さんに対して、日常生活や社会生活への適応能力の向上をサポートします。
作業療法士の「こころ」のリハビリ
気持ちの落ち込みや認知機能の低下などによって、健康的に日常・社会生活を送ることが難しい方を対象に「作業」を通してサポートを行います。
運動や何かを作ることを促したり、生活を見直したりといった方法で患者さんをケアし、心に自信をつけていきます。
作業療法士の「発達期」のリハビリ
知的障害、脳性まひ、自閉症、学習障害、発達に遅れや偏りがある子どもたちに対して心身の発達を促す援助をします。運動や遊び、日常生活動作、学習、社会生活などでつまずきが生じている子どもたちに対し、専門的な知識を用いてサポートします。
作業療法士の「老年期」のリハビリ
加齢による運動機能や認知症など認知機能が低下した方のサポートや生活の自立を手伝います。対象者の方ならではの考え方や趣味を尊重し、その人らしい生活が送れるよう意識してリハビリを行います。
作業療法士は対象者の方に寄り添い、日常生活や社会生活を「作業」を通してサポートします。
ケガや病気の「からだ」のリハビリだけでなく、「こころ」においてもリハビリを担当するのが作業療法士の特徴です。