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2025年度 課題研究発表会
ポスター演題

鳥取市の補助犬受け入れ体制の現状に関する実態調査 ― ノーマライゼーションを意識した社会づくりにむけて ―

キーワード:ノーマライゼーション補助犬身体障害者補助犬法
作業療法士学科
加藤 美咲/佐桑 結衣/竹中 夢蕗

はじめに

 近年,ノーマライゼーションの理念のもと,障がいの有無に関わらず社会参加を保障する取り組みが進んでいる.平成14年には身体障害者の自立及び社会参加の促進を目的に「身体障害者補助犬法」が制定された.しかし,認定NPO 法人全国盲導犬施設連合会による全国調査では,「盲導犬同伴で受け入れ拒否」に遭った者は48%と報告されている1).鳥取県の盲導犬実働数は5頭と少数で鳥取市における補助犬の受け入れに関する現状は十分に明らかにされていない2).本研究は鳥取駅周辺の公共施設・交通機関及び学生を対象に補助犬の認知と理解の実態を調査した.

目的

 鳥取市における補助犬と補助犬法に関する認知度と受け入れ体制の現状を明らかにし,今後の補助犬の受け入れ体制の促進にむけて啓発活動の方向性を検討する.

方法

 対象は鳥取駅周辺公共施設・交通機関及び本校学生とし,QR コードを用いた無記名Web アンケート調査を実施した.調査項目は補助犬認知,補助犬法理解等8項目である.結果を単純集計及び所属別比較(χ²検定)を実施した.

結果


図1 補助犬に関する法律についての理解度


図2 補助犬に対する対応(共起ネットワーク)所属と補助犬法理解に有意差を認めた(p <0.05).飲食店は理解0%.医療・公共交通で高い.補助犬遭遇経験に有意差を認め(p <0.05),医療機関・交通機関で遭遇経験が多かった.受け入れマニュアル整備は1~2% と低く,多くが個人判断で対応していた.

考察

 補助犬の存在認知は高いが,法律の理解は半数程度であり,特に飲食店で低かった.補助犬と接触する機会が補助犬の理解度に関連する可能性が示唆された.鳥取市における補助犬の理解と受け入れ体制等は不十分であり,補助犬の理解と受け入れに関する啓発活動が必要であると考える.

結語

 鳥取市がノーマライゼーションを意識した社会づくりのために,補助犬の理解と補助犬同伴受け入れの普及にむけ,啓発活動が求められる.

参考文献・引用

  1. 認定NPO 法人全国盲導犬施設連合会;「盲導犬受け入れ全国調査」,2025.
  2. 厚生労働省社会・援護局障害保健施設部;「身体障害者補助犬実働頭数(都道府県別)」. 2025.

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